普段何気なく見ている排水溝や用水路の《グレーチング》。そのグレーチングで取り返しがつかなくなるような体験をしたので注意喚起を兼ねてシェアしたいと思います。
ある日、雪山の写真を撮ろうと、山が良く見える川沿いの道端(正確には道から外れた農道)に車を止めて撮影スポットを探していた時のこと。
後から気づいたんですが、何気なく止めた場所には大きくて深い用水路があり、用水路の上には大きくて重いコンクリートの蓋と、グレーチングが被せてありました。

その日は雪がたくさん降った翌日で、そこの用水路もほとんど雪で埋もれて用水路があることもわからない状況になっていました。
外に出て撮影ポイントを探したのですが、良いポイントが無く、次のポイントを探そうとドアを開けて乗り込もうとした時、車のキーが手から滑り落ち、雪に埋まってしまいました。
新雪だったので深くまで潜ったなと思い、雪を掘ったところ、なんと、グレーチングが出てきました。
面白いもので、その時点では理解ができず、数秒後に「もしかして、用水路の中に落ちた?」と、状況を理解し、幅(1mぐらい)と深さ(1mぐらい)のある用水路で水の流れもそこそこあったので絶望的な気持ちになりました。

が、少し落ち着いて考えてみると、「この幅と深さなら、グレーチングを開くことができれば中に入って歩けるんじゃないか?」「キーにはいろいろな物が付いていたので、重さで流れにくいんじゃないか?」などと陽気にひらめいて、グレーチングが開きそうな場所を探して、雪を掘り、グレーチングをなんとか持ち上げて (火事場の馬鹿力?) 用水路の中に入りました。

やはり中は真っ暗、所々空いたグレーチングから少しだけ光が漏れ入っているような状況で内部はほとんど見えない状態でしたが、ポケットにスマホが入っているのを思い出し、スマホのフラッシュライトで照らしながら落とした直下の場所を探しましたが、ありませんでした。

長靴の半分ぐらいの水量があったので、流された可能性を考え、流れの下流に沿って歩いていると、何やら沈んでいるものがありました。「まさかこんなに簡単に見つかるわけないよな」と思いつつ近づいてみると、そこには見覚えのあるキーの束が沈んでいました。半分諦めていただけに、何とも複雑な、歓喜と安堵と恐怖が入り混じった感情が沸き上がりました。
無事家に着いて振り返ってみると、ラッキーなことがいくつも重なっていたことに気が付きました。
1、前日が大雪で、長靴を履いて出かけていたこと
2、用水路の上に積もった雪が、重くなかったこと。
3、用水路が人の入れる大きさで、グレーチングもなんとか開けることができたこと。
4、キーの束がある程度重かったこと
5、ポケットにスマホが入っていたこと。
6、水量がそれほど多くなく、流れもそれほど早くなかったこと。

普段は絶対にグレーチングの上に車を止めないのですが、雪の日はよく確認してから車を止めようと再び心に誓った出来事でした。
雪国に住まれている方は要注意です。特に運転席が用水路のグレーチングの上にかかるような場所では、車を止めないようにしたほうが良いと思います。

